大事なのはコンセプトづくりだった!
せっかくの注文住宅なんだから、『家族みんなの希望を詰め込んだ理想の家にしたい』と誰もが思うはずです。
それなのに何千万円もかけて建てた理想の家が、完成してから「なんかコレジャナイ…」なんてなったら最悪ですよね。
そんな後悔を防ぐために、まず最初にやるべきことは
“コンセプトを決めること”
だったんです。
我が家の間取りが決まらなかったわけ
私達が家づくりを始めて各社から間取りの提案を受けていた時に感じたのは、「悪くはない…けど、なんかちょっと違う…」っていうモヤモヤでした。
リビングも広いし、収納も多いし、条件的には希望を満たしてるはずなのに、心がまったく動かない。
「これこれ!こういう家にしたかった!」っていう感動がないんです。
- どの間取りにも欠点が見えてしまう
- 修正したはずなのに更に悪くなっている
- そのうち何が正解か分からなくなってくる
という悶々した中ですでに2か月以上が経っていました…
そんな中、第一候補だったハウスメーカーの営業さんから
「次回の打ち合わせでは具体的な要望ではなく、家全体+各所の”願望”を教えてください」
と言われたんですよね。
これを言われて「ハッ」としました。
そうなんです。いい間取りにしたいと思い具体的な要望ばかり伝えていた事こそが、実は間取りが決まらない最大の要因だったんです!
要望ではなく願望が大事
要望ではなく願望
chatGPTに聞いてみると
✅ 要望(ようぼう)
相手に対して「こうしてほしい」と求めるもの。
現実的で、ある程度叶えられる前提がある
誰かに伝える前提がある(営業マン、設計士、上司、etc)
たとえば
「リビングは20畳以上」
「キッチンはアイランド型がいい」
「収納を多くしてほしい」
=実現を目指して、具体的に伝える“リクエスト”
✅ 願望(がんぼう)
→ 心の中の「こうなったらいいな」という願い・理想。
現実的かどうかは問わない
言葉にしていないことも多い
本人も気づいていない場合がある
たとえば
「自然とリビングにみんなが集まるようにしたい」
「家に帰るたびに、カッコいいなぁと思える家にしたい」
「ペットも快適に過ごしてほしい」
=内に秘めた“想い”や“理想像”
という答えが返ってきました。
・要望=手段
・願望=目的
とも言い換えられるかもしれませんね。
要望を細かく伝えてしまったからこそどのメーカーも似たような間取りになるし、修正すればするほど、パッチワークのようになんかチグハグになってしまったんですね。
結果的に出てきた願望は次の二つ
「三世代6人+ワンコの皆が心地よい家にしたい」
「おしゃれでホテルライクな家にしたい」
この二つをコンセプトとして、家づくりの軸にすることになりました。
我が家のコンセプト
家族それぞれの居場所がありつつ、それでいてみんなが自然と集まれる快適なリビング。
ワンコも安心して過ごせて、家に帰るたびに嬉しくなる、ちょっとラグジュアリーな空間。
文字にすると少し恥ずかしいですがそれでいいんです。むしろそれが良かったんです。
このコンセプトが定まってからは設計士さんや営業さん目線が揃い、間取りの打ち合わせもぐんとスムーズになっていきます。
なにより、「自分たちだけの家!」ってという感じが強くなってきました。
まとめ
家づくりってどうしても細かい間取りとか目に見える部分に意識が向きがち。
でも本当に大事なのは、その家の“芯”になるコンセプトなんですよね。
だからこそ、最初に「どんな暮らしをしたいか」「どんな空間にしたいか」を言葉にして、設計士さんや営業さんと共有・共感していくこと。
これが、後悔のない家づくりの第一歩なんだと感じました。