目隠しフェンスの高さは180cm必要?|130〜150cmを選んだ理由と施工後の見え方

目隠しフェンスの高さは180cm必要?|130〜150cmを選んだ理由と施工後の見え方

ヘーベルハウスで二世帯住宅を建て、2026年4月末から3世代6人で暮らしています。外構は11社に声をかけ、6社の詳細見積もりを比べてから業者を決めました。もっと詳しいプロフィールを見る

「目隠しフェンスって、結局何cmにすればいいの?」

外構計画を考える中で、最後の最後まで、ものすごく迷いました。

調べると「180cmが目安」と出てくる一方で、「防犯性を高めるには見通しの良さが大切」という話も出てくるんですよね。どちらも正しいので、余計に決められなくなります。

我が家もまさにここで夫婦の意見が割れました。私は目線がしっかり隠れる180cmくらい、妻は防犯のために人の頭が出るくらいの高さを希望。

最終的に選んだのは、道路から130〜150cm(2段積みのブロック+高さ1200mmのフェンス)です。フェンスは低めに抑えて、それより上の目隠しは植栽に任せる計画です。

この記事では、高さを決めるまでにAI画像で試した6パターンの見え方、採用した三協アルミ「レジリアYK3型」の実物の透け感、そして4社の見積もりで比べたフェンスの単価まで紹介します。

①目隠しフェンスの高さの目安は180cm前後

通行人の視線を遮る目的なら、目隠しフェンスの高さは180cm前後がよく目安にされます。

敷地内を隠すには、目線よりも高い180cm前後が目安

立っている人の目線は身長より少し低い位置にあるので、180cmあれば多くの人の目線より上にフェンスの天端が来る、という考え方です。

ただし、この「180cm」は地面が平らなことが前提の数字になっています。実際には次の条件で必要な高さが変わります。

  • 道路と敷地の高低差:道路の方が高ければフェンスも高くしないと隠れず、敷地の方が高ければ低めでも足ります。我が家も地盤の高低差で、場所によって130〜150cmとばらつきがあります。
  • 何を隠したいか:庭にいる人を隠したいのか、室内を隠したいのかで変わります。室内の床は地面より高いので、部屋の中まで隠すにはさらに高さが必要です。
  • ブロックを含めた高さ:フェンスはブロックの上に立つことが多いので、「フェンスの製品の高さ」と「道路から見た高さ」は別物として考えます。

なお、高いフェンスを設置する場合は、ブロック塀の構造やフェンスの施工方法によって確認すべき基準が変わります。補強コンクリートブロック造の塀には、建築基準法上、高さ2.2m以下などの構造基準があります。2m前後の高いフェンスを検討する場合は、自己判断せず施工業者や自治体に確認するのが安心です。

②目隠しフェンスは高すぎる?防犯では「見通し」も重要

プライバシーだけを考えれば、高くて目隠し率の高いフェンスほど有利です。ただ、防犯では別の視点も必要になります。

防犯面を考えると、中が全く見えないフェンスだと一度侵入されると周囲から気づかれにくい

警視庁は住まいの防犯対策として、侵入されても周囲から見える「見通しのよいフェンス」を有効な対策のひとつに挙げています。外から中が見えないということは、一度入られてしまうと周りから気付かれにくいということでもあるんですよね。

問題になるのは高さそのものより、高さと目隠し率が重なって敷地の中が完全な死角になることです。

目隠しを重視防犯も重視
高さ目線を遮れる高さ乗り越えにくさも考慮
見通し外から見えにくい周囲から敷地内の異変を確認できる
考え方プライバシー優先「侵入しにくさ」と「死角を作らない」を両立

目隠しを強めるほど、見通しは下がっていく。だからこそ「うちはどこで折り合いをつけるか」を先に決めておくのが大事だと感じました。

③目隠しフェンスの高さ別の見え方|AIで6パターン比較

頭では分かっていても、「実際にフェンス越しに人がどう見えるのか」が一番イメージしにくいところなんですよね。

施工事例の写真もたくさん見ましたが、背景や光の加減で透け方がまちまちで、正直ピンと来ませんでした。そこで、AIの画像生成で条件をそろえてシミュレーションしてみることに。

  • 目隠し率:60%と80%の2種類
  • 高さ:120cm・140cm・160cmの3種類
  • フェンスの向こうに立つ人:身長160cmの女性と180cmの男性
AIで生成したシミュレーション画像。実際の透け方は明るさや服の色、背景によって変わります

AI画像なので実際の透け方の再現度は目安でしかありませんが、「人の身長に対してフェンスの天端がどの位置に来るか」を夫婦で共有するにはかなり役立ちました。ここから分かったのは次の2点です。

  • 目隠し率80%・高さ160cm:人影は分かるものの、背の低い人はほぼ隠れる(靴の分だけ、160cmの女性の頭が少し出ます)
  • 高さ140cm:頭が出るので、黒い服を着ていても人がいることがはっきり分かる

我が家が重視した「外から人の存在が分かる」という点では、140cmの方が適していました。この画像が、夫婦で話し合うときの共通の材料になりました。

④目隠しフェンスの高さで夫婦の意見が割れた話

私の希望は、目線が隠れる180cmくらい。せっかくの新居なので、なるべくカーテンを閉めずに暮らしたかったんです。

一方で妻は、人の頭が出るくらいの高さを希望していました。理由はシンプルに防犯。外から人の気配が分かる方が安心、という考えです。

話し合った結果、防犯性を優先して、道路から130〜150cmに決めました。フェンスは高くなるほど本体も柱も高くなるので、コストを抑えられることも後押しになっています。

構成は、2段積みのブロックの上に高さ1200mmのフェンスを載せる形。目線の高さまで隠す役割は、フェンスには求めていません。フェンスの仕事は「簡単に乗り越えられないこと」と「低い位置を隠すこと」の2つだけとし、高い位置の目隠しをフェンスだけで解決しようとはしませんでした。

じゃあプライバシーはどうするの?という部分は、この後⑥で詳しく紹介します。

⑤レジリアYK3型を選んだ理由|目隠し率88.2%の実物

フェンス本体は、三協アルミの「レジリアYK3型(横板格子)」のブラックを選びました。契約した外構業者が一番よく使う定番商品で、コスパが良いと推してくれたのが決め手です。外構系YouTuberの方が主要メーカーのフェンスを比べた強度検証で、三協アルミの評価が高かったことも後押しになりました。

三協アルミ レジリアYK3型
画像引用元:三協アルミ レジリアYK3型

なお、色は家の窓サッシに合わせてブラック。木調より価格を抑えられ、家全体のモノトーンのテイストにも合うため迷いませんでした。

YK2型とYK3型で最後まで迷った

レジリアの横格子タイプは、隙間の大きさで目隠し率が変わります。

YK1型(横細格子)
目隠し率35.2%
YK2型(横太格子)
目隠し率66.0%
YK3型(横板格子)
目隠し率88.2%(採光率11.8%)

目指したのは、「家の中は分からないけれど、外にいる人影ははっきり分かる」くらいの透け感です。2型の66.0%の方がいいのかなとも思いましたが、カタログを見るとかなりスケスケに見えるため、実際の設置事例の画像なども色々と調べて検討しました。

三協アルミ レジリアYK2型
画像引用元:三協アルミ レジリアYK2型

もうひとつの理由が、植栽との組み合わせです。植栽は枝葉が茂る高い位置は隠しやすい一方、幹の部分は視界が抜けやすいんですよね。フェンスが透けすぎると、ちょうど幹の高さに隙間ができてしまいます。そこで、低い位置をしっかり受け持てるように、最終的にはおすすめ通りYK3型にしました。

実物で確認|目隠し率88.2%でもちゃんと人影は分かる

実際のレジリアYK3型(正面からの見え方)
実際のレジリアYK3型(正面からの見え方)
実際のレジリアYK3型(斜めからの見え方)
実際のレジリアYK3型(斜めからの見え方)

設置後の見た目がこちら。目隠し率88.2%という数字だけを見るとほとんど透けないのでは?という不安もありましたが、背景が白いこともあって、目隠し効果はありつつ、後ろも適度に見えます。人影はまず分かるので、我が家が狙っていた「外に人がいれば分かる」見え方にはなりました。

面白かったのは、目隠し率88.2%のYK3型なのに、見た目はAI画像の「60%」の方が近かったこと。AI画像は透け感そのものの再現には限界がありましたが、高さと人の位置関係を共有するには役立ちました。

背景の色や明るさ、見る角度で印象はかなり変わります。目隠し率の数字だけで決めずに、施工事例の写真や、できれば実物を見てから選ぶのがおすすめです。

⑥目隠しフェンスの上は植栽で隠す|高さで役割分担

高さ130〜150cmのフェンスだと、身長160cm以上の人からはフェンスの奥が見えてしまいます。そこで我が家は、フェンスだけで全部を隠すのをやめて、高さごとに役割を分けることにしました(植栽はまだ計画段階です)。

高さ担当役割
地面〜130・150cmフェンス植栽の幹で抜ける低い位置を隠す/乗り越えにくくする
それより上植栽窓の正面など、隠したい場所だけ枝葉で隠す
窓Low-Eガラス日中は反射で、斜めからだと室内がほぼ見えない

植栽は枝葉のある高い位置は得意でも、幹の部分は苦手。フェンスは低い位置は得意でも、高くすると防犯面とコストが気になる。お互いの苦手をカバーし合う組み合わせです。

目隠しフェンスは高いほ良いわけではなく、目隠しと防犯のどちらも満たすため、植栽も使用してトータルで考える

全周を高いフェンスで囲むより圧迫感がなく、外から見たときの印象も柔らかくなります。隠したい場所をピンポイントで決めておけば、なるべくカーテンを閉めずに暮らすことも十分狙えると考えています。

防犯はフェンス以外でも重ねる

フェンスを低めにした分、防犯はほかの設備と重ねて考えています。掃き出し窓の近くにはセンサーライトを設置済みで、今後は防犯カメラも付ける予定です。「外から見える」「近づくと光る」「記録が残る」の3つを重ねれば、フェンスの高さだけに頼らずに済みます。

⑦目隠しフェンスの費用|4社の見積もりで比べた単価

最後に費用です。外構業者6社の見積もりのうち、フェンスの型と高さを比べられる4社分を、1スパン(約2m)あたりに換算して並べました。柱や端部の部材、取付費、基礎まで含めた金額です。

会社商品高さ1スパンあたり
B社フェンスAB YS3型H1200約3.4万円
C社(契約)レジリアYK3型H1200約3.4万円
F社レジリアYK3型H1200約4.1万円
B社フェンスAB YS3型H1000約2.6万円
D社フェンスAB YS3型H1000約3.1万円

※見積もりの取得時期は2025年8月〜2026年1月。金額はハウスメーカーや外構業者、仕様によって異なります。

定価だけで比べると、高さ1200mmの本体+柱1本は、フェンスAB YS3型が39,000円、レジリアYK3型が43,000円。レジリアの方が約1割高い計算です。

ところが実際の見積もりでは、その差がひっくり返ることもあります。同じフェンスABでも、定価に対する掛け率がB社は50%、D社は65%で、本体価格に1.3倍の差がありました。同じレジリア・同じ高さでも、C社とF社では約1.2倍の開きです。

つまり、フェンスの価格は「商品選び」だけでなく「どの会社に頼むか」でも大きく変わるということ。掛け率は、会社ごとの仕入れ条件によって異なるため、同じ商品でも見積もり価格に差が出ます。この仕組みは、見積もりを単価まで分解した記事で詳しく書いています。

⑧目隠しフェンスの高さで後悔しないチェックポイント

あなたの家はどっち向き?

迷ったときは、次のように考えると整理しやすいと思います。

通行人からしっかり隠したい
目線が隠れる180cm前後の高さ+目隠し率が高めのタイプ。外から見えにくくなる分、センサーライトや防犯カメラとセットで考える
防犯性とのバランスを取りたい
フェンスは頭が出る130〜150cm程度+目隠し率90%以下を目安にし、人の気配が外から分かるようにする。影になる部分はセンサーライトなどで補う。
窓など一部だけ隠したい
低い部分はフェンス、高い部分は常緑樹などの植栽を植えて目隠しをする

ただし道路との高低差がある場合は、この数字をそのまま使わず、実際の目線位置で確認するようにしてください。

高さを決める前の確認リスト

我が家の経験から、高さを決める前に確認しておきたいことをまとめます。

  • 「誰から」「何を」隠すかを決める:通行人から庭を隠すのか、隣家から室内を隠すのかで、必要な高さが変わります。
  • 目隠しと防犯のどちらを優先するか家族で決める:両立は難しいので、先に優先順位をつけておくと迷いません。
  • 道路から見た高さで考える:ブロックの段数と地盤の高低差を足して、実際の高さを確認します。
  • 目隠し率の数字だけで決めない:背景や明るさで見え方が変わるので、施工事例や実物で確認します。
  • フェンスだけで全部隠そうとしない:植栽と組み合わせるなら、幹で抜ける低い位置はフェンス、枝葉の高さは植栽と分担すれば、フェンスは低めでも済みます。
  • 同じ商品でも複数社の見積もりを取る:会社ごとの掛け率の差で、同じフェンスでも金額が変わります。

まとめ|目隠しフェンスの高さは優先順位で決まる

目隠しフェンスの高さに、どの家にも当てはまる正解はありません。プライバシー性と防犯性は求める条件がぶつかりやすいため、「うちはどちらを優先するか」を決めることが一番の近道です。

  • 我が家は防犯を優先して、道路から130〜150cm(2段ブロック+H1200)に決定
  • 画像で高さ別の見え方を比べると、夫婦で判断をそろえやすい
  • レジリアYK3型は目隠し率88.2%でも、実物は適度に透けて人影が分かる
  • フェンスより上は植栽で隠し、高さで役割を分ける(植栽は計画段階)
  • フェンスの価格は、商品選びだけでなく依頼する会社によっても大きく変わる

高さや商品が決まったら、同じ条件で複数の外構業者に見積もりを取ってみてください。我が家も比べてみて初めて、同じフェンスでこれだけ金額が違うことに気付きました。

見積もりをまとめて比較

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