10月の太陽光発電実績|売電単価24円に確定、全館空調の夜OFFは月1500円が目安

10月の太陽光発電実績|売電単価24円に確定、全館空調の夜OFFは月1500円が目安

太陽光9.27kWと蓄電池6.5kWhの実測データを毎月公開しています。10月は、買電が9月より約36%減り、仮収支は約1万4,300円改善しました。

9月24日からは売電も始まり、売電単価は24円/kWhに確定しています。これまで仮に16円で計算していた収支も、5月までさかのぼって計算し直しました。

冷房も暖房もほとんど要らない10月は、太陽光と家の電気の関係がいちばん素直に見える月です。今回は、次の2つを確かめるつもりでデータを見ています。

  • 太陽が低くなってきた10月、収支はどの程度になるのか
  • 全館空調をつけるか切るかで、電気代はどれくらい変わるのか

結論から言うと、晴れた日の収支は1日約200円の黒字。全館空調を夜だけ切った場合の差は、試算で月1,500円前後でした。

前回の9月は、記録的な日照不足で昼の買電が増えた月でした。

10月の太陽光発電実績まとめ

  • 買電量:389.8kWh(9月比 約36%減)
  • 売電量:442.8kWh(9月の約2.6倍)
  • 仮収支:約▲3,000円(9月から約1万4,300円改善)
  • 売電単価は24円に確定(9月24日から買取開始)
  • 晴れた日の収支は、1日約200円の黒字
  • 雨の日は、1日あたり約500円の持ち出し
  • 夜の買電は、天気に関係なく毎晩約10kWh
  • 全館空調を夜に切った差は、月1,500円前後

太陽光・蓄電池と我が家の条件

発電量や消費電力量は、設備容量だけでなく、住宅の大きさや家族構成によって大きく変わります。比較の前提として、我が家の条件を載せておきます。

  • 太陽光パネル:サンテック 9.27kW(真南向き・傾斜約5度)
  • 蓄電池:オムロン KP-BU65B-S(容量6.5kWh)
  • パワコン:オムロン KPBP-A-2(5.9kW)
  • 過積載率:約157%
  • 家族構成:二世帯6人+わんこ
  • 全館空調:1階・2階の2台(10月は暖房なし)
  • 給湯・コンロ:ガス

一般的な4人家族の住宅より床面積も人数も多いため、消費電力量そのものを単純比較できない点にはご注意ください。

①10月の結論|買電は36%減、仮収支は約1.4万円改善

冷房が要らなくなり、日照も戻ってきた。この2つが重なって、買う電気は大きく減りました。

10月太陽光発電実績グラフ
項目9月10月9月比
発電量(参考値)421kWh634kWh約1.5倍
消費電力量(参考値)847kWh604kWh約3割減
売電量168.1kWh442.8kWh約2.6倍
買電量609.5kWh389.8kWh約36%減
仮収支▲17,300円▲3,000円約14,300円改善
蓄電池が満充電になった日30日中16日31日中24日―
仮収支は売電24円/kWh(確定した単価)・買電35円/kWh(実質的な平均単価)で試算。9月も24円で計算し直した値

※発電量と消費電力量は、HEMSの記録に不整合があるため参考値として扱っています(詳しくは8月の記事)。10月は晴れて使用量の少ない時間帯に消費0と記録されたコマが多く、消費電力量は実際より少なめに出ています。買電量は検針票との照合で精度を確認した値、売電量はHEMSの記録値です。

9月は30日、10月は31日なので、1日平均でも比べておきます。

1日平均9月10月
発電量(参考値)14.0kWh20.4kWh
消費電力量(参考値)28.2kWh19.5kWh
売電量5.6kWh14.3kWh
買電量20.3kWh12.6kWh
HEMSの30分値を集計

1日あたりの買電は約7.7kWh減り、売電は約2.5倍に増えています。それでも仮収支は、まだマイナスです。どこで買っているのかを、天気と時間帯に分けて見ていきます。

②売電単価は24円に確定|5〜9月の収支も再計算

9月24日から売電が始まり、単価は24円/kWhに確定しました。

届いた明細では、買取の起算日が2026年9月24日、買取期間の満了日が2036年10月14日となっています。住宅用太陽光(10kW未満)の売電単価は、最初の4年間が24円、5〜10年目が8.3円です。

これまでの記事では、売電を仮に16円で計算していました。24円で計算し直した5〜10月の収支が下の表です。

月売電量買電量仮収支(24円)以前の計算(16円)
5月948kWh188kWh+16,172円+8,588円
6月476kWh334kWh▲266円▲4,074円
7月430kWh608kWh▲10,960円▲14,400円
8月442.3kWh665.7kWh▲12,684円▲16,222円
9月168.1kWh609.5kWh▲17,298円▲18,645円
10月442.8kWh389.8kWh▲3,016円▲6,557円
買電はどちらも35円/kWh(実質的な平均単価)で計算

単価が8円上がった分、どの月も売電1kWhあたり8円ずつ改善します。売電の多かった5月は約1万6,000円のプラスで、6月はほぼトントン。ただし5月は1年でいちばん発電条件のよい時期なので、ほかの月と横並びで比べる数字ではありません。

注意したいのは、これが「売電が始まっていたら」という試算であることです。5月から9月23日までは、実際には売電収入がありませんでした。

我が家では、売電を始めるのに電力会社の現地確認が必要だと後から分かり、手続きに想定以上の時間がかかりました。その間に流れた電気は、買い取られていません。

※仮収支は月ごとに比べるための試算です。電力会社の検針は毎月15日始まりのため、実際の請求額・受取額とは期間がずれます。

これから太陽光を載せる方は、見積もりの段階で、売電開始までの手続きとスケジュールも確認しておくと安心です。月別の発電予測と、その計算条件もあわせて見ておくと、導入後の実感とのずれを小さくできます。

比較先の1社として、太陽光・蓄電池・V2Hの専門店「エコ発電本舗」があります。我が家と同じオムロンのKPBP-Aシリーズも取り扱っています。見積もりと現地調査は無料ですので、興味のある方は下記リンクよりお進みください。

太陽光・蓄電池・V2Hの専門店

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③太陽が低くなっても、晴れた日は約200円の黒字

10月は、晴れた日なら1日の収支が約200円の黒字になりました。

気象庁の観測データで日中の天気を確認し、31日を3つに分けて1日平均を出しています。

1日平均晴れの日(13日)雨の日(8日)それ以外(10日)
発電量(参考値)29.0kWh9.6kWh18.0kWh
売電量24.8kWh1.4kWh10.9kWh
買電量11.1kWh15.2kWh12.4kWh
仮収支+206円▲496円▲172円
晴れの日=日中(6〜17時)に晴れの観測が6時間以上/雨の日=日中に雨の観測が3時間以上。仮収支は売電24円・買電35円で試算

晴れた日は約25kWhを売り、約11kWhを買っています。売電は24円、買電は35円なので、1kWh買った分を取り戻すには、約1.5kWh売る必要があります。晴れた日の売電量は買電量の2倍以上あり、この条件を十分に満たしていました。

雨の日は、売電がほぼなくなるうえに買電が増えます。我が家では雨の日の朝に浴室乾燥を4時間ほど回していて、6〜11時の消費が雨のない朝より大きく増えていました。乾燥「強」で4時間回したときの約4.8kWhに近い上乗せです。

晴れた10月8日の発電量は30.8kWh。一日中雨だった10月26日は3.4kWhでした。

太陽が低くなった影響は?

10月にいちばん発電した日は32.5kWhで、9月のよく晴れた日(35.4kWh)より少し下がっています。我が家のパネルは真南向き・傾斜約5度と、ほぼ水平に載せているため、太陽が低くなるほど不利な条件です。

それでも晴れた日は、朝9時ごろには蓄電池が満タンになっていました。満充電に届いた日は31日中24日。我が家の運用では余剰発電を蓄電池に充電していて、充電量は1日約5kWhです。

10月の時点では、太陽の高さよりも天気のほうが収支を大きく左右しています。冬至に向けて発電はさらに減っていくので、晴れた日の黒字が11〜12月も保てるかは、来月以降に確認します。

④昼は黒字、夜は天気に関係なく毎晩約10kWh

昼の収支は黒字に戻りました。それでも月全体でマイナスになったのは、夜の買電があるためです。

時間帯9月10月
6時〜18時▲1,695円+8,392円
18時〜翌6時▲15,603円▲11,408円
合計▲17,298円▲3,016円
売電24円/kWh・買電35円/kWhで試算

昼は9月の赤字から、約8,400円の黒字に転じました。夜も約4,200円改善していますが、月の収支を決めているのは引き続き夜です。買電全体の約84%が、18時から翌朝6時に集中していました(9月は約73%)。

1晩あたりの買電晴れの日雨の日それ以外
18時〜翌6時10.4kWh10.9kWh10.4kWh
日の分け方は③の表と同じ

夜の買電は、晴れの日も雨の日も1晩約10.5kWhで、ほとんど差がありません。晴れて蓄電池が満タンになった日でも、残量は19時半ごろ(月の中央値)には下限まで下がっていました。そこから朝までは、買うしかない状態です。

深夜の消費は平均約0.6kWで、換気や冷蔵庫など、常に動いている機器の電気です。そこに夕方から寝るまでの生活の電気が加わり、天気がよくても悪くても、夜の買電は毎晩ほぼ同じ量になっています。暖房を使っていない時期のこの約10.5kWhを基準にして、11月以降の変化を見ていきます。

⑤冷え込んだ下旬も、夜の買電は増えなかった

10月は暖房を一度も入れていません。前半は全館空調を除湿で運転し、後半は夜間は全館空調を切って換気だけにしていました。室内と屋外(バルコニー)の温度計の記録と、夜の買電を並べたのが下の表です。

平均上旬中旬下旬
屋外(バルコニー)21.4℃21.3℃18.4℃
ダイニング25.2℃24.8℃24.4℃
寝室23.2℃23.4℃22.6℃
1晩あたりの買電10.5kWh11.0kWh10.1kWh
温度は30分ごとに記録した温湿度計の値

下旬は屋外が約3℃下がり、10月29日の朝は11.6℃まで冷え込みました。それでも夜の買電は増えておらず、暖房なしでもダイニングは22℃、寝室は20℃を下回っていません。

家の断熱・気密の仕様については、こちらの記事で詳しくまとめています。

⑥全館空調を夜に切った差は、月1,500円前後(試算)

気候のよい10月に、全館空調を夜だけ切った場合の差を試算すると、月1,500円前後でした。

家族の記憶では、10月の最終週は夜に全館空調を切っていた日が多かったようです。そこで、25〜31日とそれ以前で夜の買電を比べました。

1晩あたり1〜24日25〜31日差
夜の買電10.8kWh9.5kWh▲1.3kWh(約47円)
夜=18時〜翌6時

最終週の夜の買電は、それ以前より1晩あたり約1.3kWh少なくなっていました。全館空調を切っていたことが、その一因と考えられます。

実際、全館空調をつけていた夜は、除湿が動いた明け方だけ消費が増えています。10月3日の明け方は、消費が増えている間だけダイニングの湿度が下がっていました。こうした上乗せを1か月分合計すると、約36〜41kWhです。

最終週との差を1か月に直すと約1,400円、除湿の上乗せから計算すると約1,300〜1,400円。どちらで見ても、月1,500円前後が目安になります。

※全館空調を切った日を記録していないため、あくまで試算です。最終週は気温が低く雨の日も多く、つけていた夜が混じっている可能性もあります。

なお、晴れた日の昼は全館空調の電気も太陽光でまかなえます。この場合の負担は、売れたはずの電気の分(24円/kWh)だけで、夜に買う35円の約7割です。

冷暖房の要らない10月は、全館空調による電気代の上乗せも小さかったと考えられます。こまめに切るかどうかは、月1,500円前後と、室内の湿度を整えてくれる効果とのてんびんで決めてよいと思います。

まとめ|10月は「晴れれば黒字、夜は毎晩ほぼ一定」

  • 買電は9月比で約36%減、仮収支は約▲3,000円
  • 売電単価は24円に確定、5〜9月も再計算
  • 5月〜9月23日は、手続き待ちで売電収入なし
  • 晴れた日は、1日約200円の黒字
  • 雨の日は、1日あたり約500円の持ち出し
  • 夜の買電は、天気に関係なく毎晩約10kWh
  • 冷え込んだ下旬も、夜の買電は増えなかった
  • 全館空調を夜に切った差は、月1,500円前後

11月からは暖房が始まります。毎晩約10kWhの夜の買電がどこまで増えるのか。発電が減っていく冬に、晴れた日の収支がどう変わるのか。来月の記事でお伝えします。