ファミリークローゼットはいらなかった?不採用の理由と5か月住んだ結論

ファミリークローゼットはいらなかった?不採用の理由と5か月住んだ結論

最近人気のファミクロ(ファミリークローゼット)ですが、作らずに5か月住んだ我が家の答えは、「ファミクロはいらなかった」です。

間取りを考えていた頃、「ファミクロは採用しない」と決めた経緯をこの記事に書きました。入居から5か月たった今、その答え合わせとして書き直しています。

ファミクロは家族の衣類を一か所にまとめる収納で、ランドリールームと直結させれば「洗う→干す→たたむ→しまう」が一か所で完結するのが大きなメリットです。

ファミクロなしの暮らしがどうだったのか、実際の運用とあわせて正直に書いていきます。

ヘーベルハウスで二世帯住宅を建て、2026年4月末から小中学生を含む三世代6人で暮らしています。この記事は、これまで3軒の二世帯住宅に住み、快適な暮らしのために自分自身でも間取りを考えた経験を元に書いています。もっと詳しいプロフィールを見る

①ファミリークローゼットはいらなかった|5か月住んだ結論

ファミクロの家事動線上の便利さは理解できます。ただ、各自の部屋で着替える我が家の暮らし方では、ファミクロにしたほうが良かったと思う場面が、5か月暮らしてみてひとつも思い浮かびませんでした。

ファミクロではなく各自のクローゼットにしたメリットは、主に次の3つです。

  • 朝の着替え待ちが起きない
  • 服を選び直すときに、収納と自室を行き来しなくていい
  • 服を自分で選ぶ年齢の子どもには、自分の部屋に服がある方が快適

一方で、畳んだ洗濯物を各部屋へ運ぶ手間というデメリットは残ります。ただ我が家では、その手間もほとんど負担になっていませんでした。

ファミクロを不採用にした経緯は②、住んでみての実際は④、デメリットは⑤で詳しく説明していきます。

②ファミクロがいらなかった理由|入居前に気になった4つ

間取りを検討していた頃によく見かけたのは、ランドリールームとファミクロを直結させ、さらにLDKや玄関ホールともつなげる間取りでした。

ランドリールームとファミリークローゼットを直結した間取りの例

乾太くんやランドリールームで乾かす
 ↓
乾いたら隣のファミクロにしまう
 ↓
朝はカバンや上着を取って外出

この流れ自体は確かに効率的です。ただ、我が家の条件に当てはめると、気になる点は4つ。

気になったこと我が家の条件
朝の着替え待ち三世代6人の身支度が同じ時間帯に重なる
服を取りに行く往復着替えは自室でしたいので、服を取るたび、選び直すたびに往復が発生する
子どもの成長子どもは小中学生で、着替えにプライバシーが必要になっていく
必要な広さ6人分を一か所に収めるなら4帖以上必要で、1階には取りにくい

我が家の場合は、この4つを考えた時点でファミクロは候補から外れました。

実際に住んでどうだったのかは、④で答え合わせします。まずは今の収納方法から。

③ファミクロなしの衣類運用|洗濯から着替えまで

洗濯から着替えまでの流れは、こうなっています。

洗濯して乾かす
 ↓
畳んだら各自の部屋のクローゼットへ
 ↓
着替えは各自の部屋で
 ↓
お風呂には寝間着だけ持っていく

衣類ごとの置き場所は次のとおり。

衣類置き場所使い方
普段着各自の部屋選ぶのも着替えるのも部屋で完結
寝間着各自の部屋着替えたら部屋に置き、入浴時に持っていく
下着類ランドリールーム入浴時に部屋から持ち出さなくていい
タオルランドリールーム入浴・洗面でそのまま使える

下着とタオル類だけはランドリールームに置いている

我が家で唯一「集約」しているのが下着とタオル類です。

下着とタオルがランドリールームにあれば、お風呂に入るときは寝間着だけを持っていけば済みます。入浴で使う物だけランドリーに集め、それ以外は各部屋という、いわば部分的なファミクロなんですよね。

ファミクロを作るほどのスペースが取れない場合でも、脱衣所に下着とタオル用の収納を用意するだけならハードルは低め。取り入れやすい方法だと思います。

洗濯物をしまう流れと分担

畳んだ洗濯物を各部屋へしまう担当は、次のように分かれています。

  • 子どもたちの服:妻(2階の各部屋+脱衣所)
  • 両親の服:義母(1階の自室)
  • 私の服:自分でしまう

妻の流れは、畳んだ洗濯物をまず個人ごとに分け、子世帯の分を2階へまとめて運んでから、各自の部屋に配るというもの。2階へは一度にまとめて運ぶので、移動のロスはそれほど大きくありません。

建て替え前の家でもずっとこの分担だったこともあり、妻も義母も手間とは感じていないようです。

ファミクロの代わりの収納|WICと納戸の実際

各部屋には1帖のクローゼットがあり、自分の服は自分の部屋にしまいます。

服が多い妻には、寝室とつながる3.7帖のウォークインクローゼットを用意。中で着替えられるよう、横幅は1800mm確保しました。

横幅1800mmの妻のWIC
横幅1800mmの妻のWIC

入居前は「着替えもこの中で」と考えていた場所ですが、実際に妻はこのWICで問題なく着替えています。1800mmの幅があれば、服を選ぶところから着替えまで中で完結。

また、1階がLDK+水回り+両親の寝室でボリュームが大きいぶん、2階にはスペースの余裕がありました。そこで2階に3.6帖の納戸を設けています。

入居前は季節外の衣類も入れるつもりでしたが、実際に入っているのは思い出の品や、クリスマス・ハロウィンの飾りといった季節もの。洋服はほとんど置いていません。

④各部屋収納のメリット|着替え待ちも往復もない

②で挙げた懸念が、実際にどうなったのか。妻がいちばんのメリットとして挙げたのは、入居前に気になっていたことが起きていないという点でした。

朝の着替え待ちが起きない

全員が自分の部屋で着替えるので、朝の身支度で誰かを待つことがありません。三世代6人が同じ時間帯に動いても、着替える場所が分散しているので渋滞しないんですよね。

服を選び直すときに往復しなくていい

意外と大きかったのがこちら。

着てみて上下を合わせたら、「やっぱりこっちにしよう」と替えたくなることってありませんか?

ファミクロから服を持ってきて自室で着替える運用だと、そのたびにファミクロと自室を行き来することになります。各部屋収納なら、目の前のクローゼットを開けて選び直すだけ。朝の小さな手間ですが、毎日のことなので差が出るポイントです。

服を自分で選ぶ年齢には、部屋に服がある方が快適

子どもが小さいうちは、親が服を用意して渡すのでファミクロでも問題ありません。

ただ、小中学生になって自分で服を選ぶようになると話は別。自分の服が自分の部屋にあって、自分のタイミングで選んで着替えられる方が、我が家では快適でした。

⑤ファミクロなしのデメリット|しまう手間と収納効率

もちろん、ファミクロなしにもデメリットはあります。

ひとつは、畳んだ洗濯物を各部屋へ運ぶ手間。「洗う→しまう」が一か所で終わるファミクロの便利さは、各部屋収納にはないものです。

ただ我が家では、③で書いたように仕分けてから2階へまとめて運ぶ流れができていて、しまう担当も分かれているため、負担には感じていません。

逆に言えば、洗濯からしまうまでを1人で全部担う家庭や、家事の時間を少しでも削りたい家庭では、この手間が負担になる可能性があります。デメリットの大きさは、ファミクロの有無よりも誰がどこで着替え、誰が洗濯物をしまうかで決まる、というのが答え合わせで見えたことです。

もうひとつは収納効率。家族の服を一か所にまとめるファミクロに比べると、各部屋に分散させる分、収納効率は落ちるかもしれません。

それでも我が家は、実際の使い勝手を見越して各部屋にクローゼットを作り、その判断は正解だったと思っています。収納効率よりも毎日の使いやすさにスペースを使う、快適さへの投資です。

⑥ファミクロがいらない家庭・向いている家庭

迷ったら、まずは次の3つを考えてみてください。

  • 家族はどこで着替えるか
  • 洗濯物をしまうのは誰か
  • 10年後、子どもはどこで着替えているか

この3つの答えを当てはめると、ファミクロがいらない家庭と向いている家庭は次のように分かれます。

ファミクロがいらない(各部屋収納が合う)家庭

  • 同じ時間帯に身支度をする人数が多い
  • 子どもが服を自分で選ぶ年齢になっている、またはもうすぐなる
  • 洗濯物をしまう人が複数いて、分担が決まっている
  • 1階にファミクロ用のまとまったスペースを取りにくい

我が家は、三世代6人・子どもは小中学生・しまう担当が分かれている・1階に両親の寝室がある、と全部当てはまっていました。

ファミクロが向いている家庭

  • 同じ時間帯に使う人数が少なく、混雑しにくい
  • 子どもがまだ小さく、親が服を管理している
  • 洗濯からしまうまでを1人で担っている
  • ランドリールームと直結できる間取りが取れる
  • 着替えの手間よりも、洗濯物をしまう手間を減らしたい

⑦よくある質問

ファミリークローゼットには何畳必要?

必要な広さは、何人分の何をしまうか、中で着替えるかどうかで大きく変わります。

我が家の場合、6人分の衣類を一か所に収めるなら4帖以上は必要だと考えました。1階にそのスペースを確保するのは現実的ではなかったため、各部屋に1帖ずつのクローゼットを設けて分散させています。

後から納戸をファミリークローゼット化することはできる?

可能です。我が家の2階納戸(3.6帖)も、将来子どもが独立して家族構成が変われば、夫婦の衣類をまとめる場所として使い方を変えられます。

最初から完全なファミクロを作り込むより、納戸という汎用スペースにしておく方が柔軟だと考えました。自由度を高めるために、納戸にはパイプハンガーも取り付けてあります。

パイプハンガーと枕棚を付けた2階の納戸
パイプハンガーと枕棚を付けた2階の納戸

ランドリールームと直結していないと意味がない?

ファミクロの大きなメリットのひとつは、「洗う→しまう」の移動を短くできること。そのため、ランドリールームから離れた場所に作ると、家事動線を短縮するメリットは小さくなります。

間取り上どうしても直結できない場合は、各部屋収納にして、下着やタオルなど入浴で使う物だけを脱衣所に置く方法も選択肢のひとつです。

⑧まとめ|ファミクロは誰がどこで着替えるかで決める

ファミクロを作らずに5か月。答え合わせの結果は、我が家には「いらなかった」でした。

着替えは各自の部屋、下着とタオルだけはランドリールーム、洗濯物は仕分けて担当者がしまう。この運用で特に不便なく暮らせています。

収納効率だけを見ればファミクロに分があるかもしれませんが、我が家は毎日の使い勝手を優先し、その判断は正解でした。

ファミクロが必要かどうかは、「流行っているから」ではなく、家族の誰がどこで着替え、誰が洗濯物をしまうかで決まります。間取りを考えるときは、今の暮らしだけでなく、子どもが成長した後の姿まで想像してみてください。

この「暮らし方に合っているか」という判断軸をどうやって手に入れたのかは、間取りの前にコンセプトを決めた話で詳しく紹介しています。

自分たちの暮らしに合う間取りかどうかは、複数のハウスメーカーの提案を見比べてみると判断しやすくなります。私が実際に4社から間取り提案を受けて比較したときの体験は、こちらの記事にまとめました。

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