9月の太陽光発電実績|消費は19%減、それでも買電が8%しか減らなかった理由

9月の太陽光発電実績|消費は19%減、それでも買電が8%しか減らなかった理由

太陽光9.27kWと蓄電池6.5kWhを載せた我が家の、9月の実測データです。涼しくなった9月は、8月から消費電力が約19%減ったのに、買電は約8%しか減っていません。

30分ごとのデータを時間帯別に分けると、夜の買電は減った一方で、昼の買電が増え、売電も減っていました。その結果、売電と買電の差し引きは前月より悪化しています。

前月の8月は、買電の約90%が18時から翌朝6時に集中していました。涼しくなればこの形が崩れるのか、というのが9月の見どころです。

9月の太陽光発電実績まとめ

  • 消費は約19%減ったが、買電は約8%減にとどまった
  • 夜の買電は減った一方、昼の買電は約2.4倍に増えた
  • 売電も減り、売買電の差し引きは試算上約2,400円悪化した

太陽光・蓄電池と我が家の条件

発電量や消費電力量は、設備容量だけでなく、住宅の大きさや家族構成によって大きく変わります。比較の前提として、我が家の条件を載せておきます。

  • 太陽光パネル:サンテック 9.27kW
  • 蓄電池:オムロン KP-BU65B-S(容量6.5kWh)
  • パワコン:オムロン KPBP-A-2(5.9kW)
  • 過積載率:約157%
  • 家族構成:二世帯6人+わんこ
  • 全館空調:1階・2階の2台を24時間運転
  • 給湯・コンロ:ガス

一般的な4人家族の住宅より床面積も人数も多いため、消費電力量そのものを単純比較できない点にはご注意ください。

①9月の結論|消費は19%減、買電は8%減どまり

2026年9月の太陽光発電グラフ

涼しくなって、使う電気は減りました。それでも買う電気は、ほとんど減っていません。

項目8月9月8月比
発電量(参考値)848kWh421kWh約50%減
消費電力量(参考値)1,051kWh847kWh約19%減
売電量442.3kWh168.1kWh約62%減
買電量665.7kWh609.5kWh約8%減
仮収支▲16,200円▲18,600円約2,400円悪化
仮収支は売電16円/kWh・買電35円/kWhで試算

※発電量と消費電力量は、HEMSの記録に不整合があるため参考値として扱っています。詳しくは8月の記事で説明しています。

ここでいう仮収支は、売電収入から買電費用を差し引いた試算です。基本料金や燃料費調整額などは含まないため、実際の請求額とは一致しません。

発電量は約半分になり、売電量は約6割減。消費電力量は約2割減っているのに、買電量の減少は1割にも届いていません。

8月は31日、9月は30日なので、1日平均でも比べておきます。

1日平均8月9月
発電量(参考値)27.4kWh14.0kWh
消費電力量(参考値)33.9kWh28.2kWh
売電量14.3kWh5.6kWh
買電量21.5kWh20.3kWh
HEMSの30分値を集計

消費は1日あたり約5.7kWh減りました。それに対して、買電の減少は約1.2kWhだけです。

仮収支にいたっては、買電費用は約2,000円減った一方、売電収入は約4,400円減り、8月より約2,400円悪化しています。使う電気が減った以上に、発電量が減ったことが最大の原因です。

②夜の買電は減り、昼の買電が2.4倍に

夜の買電はしっかり減りました。ただ、その減少分の約6割を、昼の買電の増加が打ち消しています。

時間帯8月の買電9月の買電
6〜18時67.6kWh163.7kWh
18〜翌6時598.0kWh445.8kWh
夜間が占める割合約90%約73%
HEMSの30分値を時間帯別に集計

18時から翌朝6時の買電は、約152kWh減りました。気温が下がって冷房の負荷が減ったことが、夜の買電の減少につながったと考えています。

一方で、6時から18時の買電は67.6kWhから163.7kWhへ。約96kWh増えて、約2.4倍になりました。月全体で見ると、買電の減少は約56kWhにとどまっています。

夜間が占める割合は、約90%から約73%に下がりました。8月の「買電の9割が夜間」という形は、夜が減ったことと昼が増えたことの両方で崩れたわけです。

金額に直すと、違いがさらにはっきりします。

時間帯8月9月
6時〜18時+4,709円▲3,042円
18時〜翌6時▲20,931円▲15,603円
合計▲16,222円▲18,645円
売電16円/kWh・買電35円/kWhで試算

夜の収支は約5,300円改善しました。ただ、昼の収支はそれを上回る約7,750円の悪化です。昼の発電量が減って買電が増えた+売電も大きく減ったというダブルパンチになったためです。

夏の3か月はいずれもプラスだった昼の収支が、9月はマイナスに転じました。昼間の売電収入だけでは、昼間の買電費用を補えなかったことになります。

ただし、太陽光が昼に役立たなかったわけではありません。発電した電気を家で使った分は、買わずに済んだ電気としてこの表の外で効いています。売電と買電の差し引きでは、昼でもマイナスになった、という意味です。

③昼の買電が増えた背景は日照不足

9月は30日のうち17日、日照がほとんどありませんでした。

近くの気象庁の観測データ(過去の気象データ検索)で確認すると、日照時間が0.5時間に届かない日が17日。月間の降水量も約790mmと、晴れ間の少ない1か月でした。

一日晴れた日と一日雨の日の太陽光発電のグラフ比較

グラフを見比べると形が全く異なります。晴れた9月14日の発電量は35.4kWh。日照がなかった9月21日は2.3kWhでした。同じ月でも、天気ひとつで15倍以上の差が出ています。

1日平均日照がほぼなかった17日それ以外の13日
発電量(参考値)8.0kWh21.9kWh
売電量0.8kWh11.9kWh
買電量22.5kWh17.5kWh
日照がほぼなかった日=日照時間0.5時間未満の日

日照がほぼなかった日は、発電が平均8.0kWhにとどまりました。売電はほぼゼロになり、買電はそれ以外の日より1日約5kWh多くなっています。

9月の発電量と日照時間の比較折れ線グラフ

9月の発電量と日照時間の日別データを重ねると、2本の線はほぼ同じ日に上がり下がりしています。日照時間が長かった14日・22日・24日は、発電量も30kWhを超えました。当たり前のことですが、発電量は日照時間に大きく左右されます。

日照不足が9月の発電量を押し下げたことは、データから確認できました。

一方で、日照がなくても発電がゼロになるわけではありません。9月は日照時間が0時間の日が12日ありましたが、発電量はどの日も2〜14kWhほどありました。曇り空を通した光でも、パネルは発電を続けています。

ただし、8月から9月にかけては太陽の高さも変わります。我が家のパネルは傾斜約5度とほぼ水平に近く、季節による日射の変化も受けやすい条件です。8月からの半減のうち、天気と季節の影響がそれぞれどれだけなのかは、今回の比較では分けられません。

④発電が極端に少ない日は蓄電池も充電できない

日中に余る電気がなければ、蓄電池は夜のための電気を貯められません。

9月6日と9月21日は、蓄電池への充電がゼロでした。蓄電残量は最大でも18%のまま。1日の消費の9割以上を買電でまかなっています。

項目9月6日9月21日
発電量(参考値)2.9kWh2.3kWh
消費電力量(参考値)31.1kWh31.4kWh
買電量28.2kWh29.1kWh
消費に占める買電の割合約91%約93%
蓄電池への充電0kWh0kWh
HEMSの30分値を集計

「蓄電池があれば雨の日も安心」と考えがちですが、我が家の運用では、蓄電池は太陽光の余った電気を充電しています。発電が極端に少ない日は、貯める電気そのものがありません。1日の充電量を比べると、日照がほぼなかった17日は平均2.6kWh、それ以外の13日は平均5.3kWhでした。

月全体で見ても、満充電に届いたのは30日のうち16日でした。8月は31日のうち27日だったので、10日以上減っています。

1晩あたり(18時〜翌6時)8月9月
消費電力量(参考値)21.1kWh16.0kWh
買電量19.3kWh14.9kWh
蓄電池の放電量1.6kWh1.1kWh
HEMSの30分値を集計

夜の消費は1晩あたり約5kWh減った一方、蓄電池が夜にまかなえた量も1.6kWhから1.1kWhに減りました。8月と同じく、21時ごろには放電がほぼ止まっていました。

⑤日照がほぼなかった日は、朝から昼過ぎの消費も多かった

日照がほぼなかった日は、発電が少ないだけでなく、朝から昼過ぎの消費も多くなっていました。

日照がほぼなかった日とそれ以外の日で、6時から14時の消費電力量を比べてみました。

6時〜14時の消費(1日平均)消費電力量(参考値)
日照がほぼなかった17日9.7kWh
それ以外の13日5.3kWh
差約4〜5kWh
HEMSの30分値を集計

我が家では、雨の日の洗濯物を浴室乾燥で乾かしています。朝に4時間ほど回すのが、いつもの使い方です。

浴室暖房乾燥機は三菱電機のV-141BZ。取扱説明書の仕様表では、乾燥「強」の消費電力が1,200Wとなっています(出典:同機種の取扱説明書)。4時間なら4.8kWhで、朝の消費の増加分とほぼ同じ規模です。

金額の目安も出しておきます。定格1.2kWで4時間運転し、その電気をすべて35円/kWhで買電した場合、1回あたり約170円の計算です。

日照がほぼなかった日は、発電が少ない一方で、朝から昼過ぎの消費も多い。9月の昼の買電が増えた背景には、この組み合わせもあったと考えています。

それでも、雨が続いても部屋干しをせずに済むのは、毎日の暮らしでは大きな違いです。我が家としては、納得して使っている電気だと感じています。

まとめ|9月は「使う量」と「発電量」の両方で決まった

  • 消費は8月比で約19%減ったが、買電は約8%減にとどまった
  • 夜の買電は約152kWh減ったが、その約6割を昼の買電の増加が打ち消した
  • 日照不足で発電が減り、売買電の差し引きでは昼も持ち出しになった
  • 日照がほぼなかった日は蓄電池の充電が進まず、朝から昼過ぎの消費も多かった

涼しくなれば電気代も下がる、と考えていました。たしかに夜の買電は減っています。ただ、昼の発電も大きく減ったため、月全体の買電はあまり変わりませんでした。

太陽光がある家の電気代は、使う量だけでは決まりません。発電できる量とのバランスで見る必要があると、9月はあらためて教えてくれました。

これから太陽光や蓄電池を検討される方は、1社で決めずに複数社の見積もりを比べてみてください。その際は、月別の発電予測と、その計算条件まで確認しておくと安心です。

比較先の1社として、太陽光・蓄電池・V2Hの専門店「エコ発電本舗」があります。我が家と同じオムロンのKPBP-Aシリーズも取り扱っていて、見積もりと現地調査は無料です。

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10月は気温がさらに下がり、冷房もいよいよ止まる時期です。夜の買電がどこまで減るのか。夜の比率が下がる春や秋は、電力プランを見直す材料にもなりそうなので、引き続き実測していきます。

過去の太陽光発電の実測データについては、それぞれ下記の記事をご覧ください。

本記事の数値は、我が家のHEMS、電力会社の検針票、気象庁の観測データにもとづいています(2026年9月時点)。建物の条件や設備構成、契約プランによって結果は大きく変わります。