ヘーベルハウスでできなかったこと6選|後悔しない契約前の仕様チェック

ヘーベルハウスでできなかったこと6選|後悔しない契約前の仕様チェック

はじめに|「できなかったこと」こそ一番知りたい情報

注文住宅の事を調べていると、カタログや営業さんからは良いところをたくさん聞けます。でも本当に知りたいのって、実は「これはできませんでした」というリアルな制約のほうだったりしませんか。

我が家は妻の両親と暮らす3世代6人の二世帯住宅を、ヘーベルハウスで建て、2026年4月末に入居しました。打ち合わせを重ねる中で、コストや仕様の都合で「これは諦めよう」となったことがいくつかありました。

こうした制約は、間取りや仕様の打ち合わせが具体化してから初めて分かることも多いです。でも、契約後に「やっぱり違った」と気づいても、そこから別の住宅会社と比較し直すのは簡単ではありません。だからこそ、契約前に知っておく価値があると思っています。むしろ契約後に知ると「後悔」につながりやすいポイントでもあります。

この記事では、我が家が打ち合わせの中で諦めた6つの希望を、擁護も批判もせず、あくまで我が家の打ち合わせ時点での事実としてまとめます。ヘーベルを検討している方が、事前に「ここは確認しておこう」と思えるような内容を目指しました。

※以下はすべて我が家の打ち合わせ時点(2025〜2026年)の内容です。仕様は改定される場合があり、グレードや担当・地域によっても異なる可能性があります。


その前に|「できる・できない」は住宅会社によって違います

先に前提を共有させてください。住宅会社ごとに、構造・施工方法・保証・商品体系は異なります。そのため、同じ希望を伝えても「対応できること」「追加費用がかかること」は会社によって変わってきます。

以下では、我が家がヘーベルハウスの打ち合わせで諦めた6つを挙げます。理由を確認できたものはその説明を、確認できなかったものは事実だけを記載します。裏を返せば、これらは会社によって「できる・できない」の回答が変わりやすいポイントでもあるんですよね。


① 玄関ドアの特注|フレームから特注扱いで100万円以上に

ヘーベルハウスのカタログに載っている標準の玄関ドア以外を選ぶ場合、特注仕様になるため費用がぐっと上がりました。

我が家のケースでは、ドア単体ではなく開口部のフレームから特注扱いになるため、少なくとも100万円以上の追加になる見込み、との説明でした(正式な見積書を貰う前に諦めたため、打ち合わせでの口頭説明です)。

営業担当に確認したところ、これは我が家で採用した1階天井高2650mmの仕様に合わせて、玄関ドアやフレームをヘーベルハウス用の特注サイズにしているため、一般販売品を選ぶと逆に特注扱いになってしまう、という説明でした。

我が家の折り合い

他に採用したい玄関ドアがあったのですが、100万円以上のアップということで断念。代わりにカタログ品の中から好みに合うものを選ぶ方向に切り替えました。

※金額はハウスメーカーや仕様・時期により異なります。あくまで我が家の打ち合わせ時点の目安です。


② FIX窓のバリエーション|選べるサイズ・形が限られる

はめ殺し(FIX)窓で選べるサイズや形が限られていて、イメージしていた窓割りにはできませんでした

特に問題となったのは玄関前の窓です。玄関を開けると目の前にFIX窓があり、外には植栽を植える予定でした。しかしこの壁のサイズにちょうど合う窓がなく、次の二択になってしまいました。

  1. 大きいが真ん中にフレームがある
  2. 小さくなるがフレームはない

結局サイズを優先して①を選びましたが、今でも「小さくてもフレームが無い方が良かったのでは?」と思う瞬間があります。

玄関正面のFIX窓。真ん中のフレームが心残り

またそれ以外にも、寝室の高窓も本当はFIX窓にしたかったのですが(開閉しないぶん気密面で有利になりやすく、手入れの手間も少ないため)、横長のFIX窓は我が家の打ち合わせ時点の仕様には入っていないとのことで選べず、引き違い窓になりました。

理由まで気になって営業担当にも確認したのですが、なぜその制約があるのかまでは担当者からも明確な回答は得られませんでした。ここは推測で理由を書くと不正確になるので、「確認したうえで、選べなかった」という事実だけをお伝えしておきます。

我が家の折り合い

選べる範囲の窓でサイズを優先し、明るさと見え方のバランスを取りました。


③ シャッターと垂れ壁|付けると窓の上に垂れ壁ができる

窓にシャッターを付けると、シャッターボックスを収めるために窓の上に垂れ壁ができます。理想は天井まで窓がある、より開放感のある空間だったのですが、残念ながら叶いませんでした。

営業担当に確認したところ、ヘーベルハウスでは、将来の修理や交換のしやすさを優先してシャッターボックスを埋め込んでいないとの説明でした。電動シャッターは電気部品を含み、営業担当によれば耐用年数は10年程度が目安とのことです。

一方、埋め込み式を採用する会社では、点検口など別のメンテナンス方法を用意している場合もあります。どちらが良い・悪いというより、設計方針の違いだと感じました。

我が家の折り合い

垂れ壁部分が目立たないように、カーテンのような左右の溜まりができず、上部にすっきり納まるローマンシェードを選びました。

垂れ壁の上部にすっきり納まるローマンシェード
垂れ壁の上部にすっきり納まるローマンシェード

④ タイルテラスとの段差|1階は完全フラットにできない(2階は可能)

リビングとタイルテラスを段差なしのフルフラットでつなぎたかったのですが、1階では完全なフラットにはできず、6~7センチの段差が残るという説明でした。

一方で、2階のベランダやソラノマと呼ばれるバルコニーなら完全にフラットにできるそうです。

理由は、1階をフラットにすると基礎まわりの換気や防水・排水の納まりが難しくなること。さらにシャッターと同様、窓枠をテラスに埋め込む形になり、窓が割れた際の交換が大変になるため、完全なフラットには対応していない、との説明でした。

我が家の折り合い

フルフラットでつながるリビングとテラスに憧れはありましたが、防水・排水の納まりや、将来のメンテナンス性を考えた仕様とのことで、最終的にはその考え方を受け入れて採用しました。


室内とタイルテラスとの間の段差
室内とタイルテラスとの間の段差

⑤ 寸法の調整|主要な間取り寸法は30センチ単位が基本

主要な間取りの寸法は30センチ単位での調整が基本で、「あと10センチだけ」といった細かい微調整はできませんでした。

これはモジュール(規格化された構造グリッド)を前提とした設計によるものです。子供部屋の取り合いで「あと10センチずらせたら収まりがいいのに…」という場面も正直ありましたが、我が家では30センチのモジュールを前提に間取りを調整しました。

我が家の折り合い

30センチグリッドを前提に、家具の配置や動線から逆算して間取りを決めました。


⑥ 断熱材の強化|標準以上へのアップグレードは選べなかった

ヘーベルハウスの断熱・気密を検証した記事でも書いているとおり、我が家ではUA値0.50となり、地域区分上の断熱等級6基準であるUA値0.46には届きませんでした。

そのため標準より断熱材を強化できないか相談したのですが、こちらも我が家の打ち合わせ時点の仕様では選べないという回答でした。②のFIX窓と同じく、なぜ強化できないのかという理由までは担当者からも確認できませんでした。ここも推測は入れず、「確認したが、我が家の打ち合わせ時点の仕様では選べなかった」という事実だけを残しておきます。

我が家の折り合い

断熱以外の快適性(窓の配置や、日射遮蔽型のLow-Eガラス・アウターシェードの設置など)で工夫する方向にしました。


6つの制約まとめ

できなかったこと主な理由(営業担当の説明)我が家の対応
玄関ドアの特注(100万円以上の見込み)採用した天井高に合わせた特注サイズのため、一般品が逆に特注扱いにカタログ品から選定
FIX窓のバリエーション希望サイズ・横長FIXが仕様になし(理由は不明)選べる範囲でバランス調整
シャッターの垂れ壁電動部品の交換のしやすさを優先し埋め込み式を不採用ローマンシェードで目立たなく
1階テラスとのフルフラット接続基礎の換気・防水と窓交換の納まり(2階は可能)説明を受け入れて採用
主要寸法は30センチ単位モジュールを前提とした設計グリッド前提で間取り設計
断熱材の強化打ち合わせ時点の仕様では選べない(理由は不明)日射遮蔽など他の工夫で対応

※あくまで我が家の打ち合わせ時点の内容です。仕様・金額は変わる可能性があります。そして冒頭で書いたとおり、これらの「できる・できない」は住宅会社によって回答が変わりやすい項目です。


契約前に、同じ希望を複数社へ伝えて整理したい

ここまでの6つは、裏を返せば「会社によって回答が変わりやすい項目」です。実際に検討時に間取りプランを依頼したメーカーの中には、「できる」と回答のあったメーカーもありました。だからこそ、契約前に自分たちの優先順位を整理して、同じ条件で複数社に伝えてみるのがおすすめです。具体的には、次のような点です。

  • 玄関ドアや窓のデザインを、どこまで優先したいか
  • FIX窓など、窓のサイズ・形をどこまで選べるか
  • リビングとテラスのフラット接続を必須とするか
  • 数センチ単位の寸法調整が必要な間取りか
  • 断熱性能に具体的な目標値(UA値・断熱等級)があるか

こうした希望を同じ形で複数社に伝えると、「対応できるか」「追加費用はいくらか」「代替案は何か」の違いが見えやすくなります。展示場で各社の説明を聞く場合も、同じ希望条件を整理しておかないと、確認する内容がばらばらになり、比較しにくくなりがちです。


我が家がヘーベルハウスを選べたのも、比較したから

我が家はこれらの制約を理解したうえで、納得してヘーベルハウスを選びました。決め手は、長期的な安心感・デザイン性・コストの3つを天秤にかけた結果です。

ただ、これはあくまで「我が家が重視した軸」ではヘーベルが合っていたというだけの話です。もし優先順位が違っていたら——たとえばデザインの自由度や断熱性能を最優先していたら——別のメーカーのほうが満足度が高かった可能性は十分にあります。

そして、そう判断できたのは複数社を比較したからでした。比較して初めて「自分たちが本当に譲れない部分」が見えて、納得して決断できたんですよね。反対に、1社だけで打ち合わせを進めていたら、「できないと言われた仕様が、他社では普通に対応できた」ことにも気づけなかったと思います。

比較して分かったこと
✅同じ希望で比較できた
✅「できる・できない」の違いが分かった
✅追加費用の違いが見えた
✅自分たちの優先順位が整理できた

まとめ|「できる・できない」は、契約前に確認しておく

住宅会社によって、構造も標準仕様も、採用できる設備も異なります。「どの会社が一番優れているか」を漠然と比べるより、玄関・窓・テラスの段差・断熱といった具体的な希望を、複数社へ同じ条件で伝えてみるほうが、違いはずっと分かりやすくなります。

まだ1社に絞っておらず、「自分の希望がどの会社なら実現できるのか」を比較したい方には、タウンライフ家づくりのような一括依頼サービスも選択肢になります。単にカタログを集めるためではなく、自分たちの希望を具体的に伝えたうえで、各社の間取り・費用・代替案の違いを見るために使うと比較しやすいサービスです。

依頼するときは、「広いLDK」のような抽象的な希望だけでなく、今回挙げた窓・玄関・断熱・屋内外の段差なども具体的に書くのがおすすめです。たとえば「1階のリビングとタイルテラスをできるだけフラットにつなぎたい」「断熱等級6(UA値0.46以下)を希望」「高窓には横長のFIX窓を使いたい」など、譲れない条件を具体的に記載すると、各社の提案内容を比較しやすくなります。

実際に私がタウンライフを利用した際の経験談は下記の記事でまとめています。