ヘーベルハウスで妻の両親との二世帯住宅を建て、2026年4月末から住んでいます。この記事は、家づくりの検討時にハウスメーカー8社の営業と面談し、5社から間取り提案を受けた経験をもとに書いています。もっと詳しいプロフィールを見る
正直に言います。
家づくりをしていたとき、外壁をきちんと比べた記憶がほとんどありません。「サイディングよりALCのほうが強いらしい」くらいの認識で、頭の中は間取りと断熱でいっぱいでした。
今回、木造ハウスメーカー4社の外壁を調べ直してみて、当時の自分に足りていなかったものがはっきりわかりました。4社は同じ「外壁」という言葉を使いながら、まったく違うものについて説明していたのです。
一条工務店は60年後までのメンテナンス費用を金額で示します。積水ハウスは金額に触れず、焼き物としての質感を語ります。住友林業は選べる種類の多さを見せ、三井ホームは壁そのものの耐火性能を説明する。売りにしているものが、そもそも違うんですよね。
断熱・気密編と耐震編では「数字が同じでも中身は違う」という話をしてきました。外壁編は少し毛色が変わります。ここは各社に確かな差があります。ただしその差は優劣ではなく、向いている方向の違いでした。
①木造ハウスメーカー4社の外壁を並べる
まずは4社が何を主力の外壁にしているのかを確認しておきます。ヘーベルハウスは木造ではありませんが、比較の基準として参考に添えました。
| メーカー | 主力の外壁 | 素材の種類 | ほかに選べるもの |
|---|---|---|---|
| 一条工務店 | ハイドロテクトタイル | タイル(光触媒コート) | 石目調ボーダータイル※ |
| 積水ハウス (シャーウッド) | ベルバーン | 陶版(焼き物) | 公式サイトで確認できず |
| 住友林業 | シーサンドコート/SODO | 吹付塗装 | 窯業系サイディング、タイル |
| 三井ホーム | BSウォール +SBフィニッシュ※ | 塗り壁(吹付) | 上位の吹付仕上材、タイル※ |
| 参考: ヘーベルハウス | ヘーベル板 | ALCコンクリート+塗装 | — |
※印は公式サイトで確認できず、外壁塗装会社や施主ブログの記載を参考にした二次情報です(2026年9月確認時点)。
タイル・陶版系が2社、吹付系が2社。大きく分ければ「焼き物系と塗り壁系」の構図に見えます。ところが調べを進めると、この表の並べ方そのものに落とし穴が潜んでいました。
②外壁の説明は「表面」と「壁体」で層が違う
外壁は一枚の板ではありません。雨と火から家を守る壁の本体があり、その表面に仕上げの層が乗っています。私たちが「外壁の色」「外壁の素材」と呼んでいるのは、たいてい表面の層のことです。
ここで各社の説明を見比べると、語っている層が揃っていませんでした。今回確認した公式情報で、どこまで説明されているかを図にまとめています。

この食い違いが施主側の理解を妨げてしまいます。説明している箇所が違うので、本来は横並びで比較ができる物ではありません。
③一条工務店|60年のメンテ費用で語る外壁
4社の中で、外壁を最も具体的に語るのが一条工務店です。展示場では60年間のメンテナンス費用を比較したグラフを見せてもらいました。
試算の中身を分解する
公式サイトにも同じ試算が掲載されています。一般的なサイディングの住宅と、全面タイル貼りの一条の家を並べたものです。
| 経過年 | 一般的な住宅(サイディング) | 一条の家(全面タイル) |
|---|---|---|
| 10年目 | 足場・シーリング補修・再塗装 約102万円 | なし |
| 20年目 | 同上 約102万円 | なし |
| 30年目 | 足場・張り替え・全シーリング打ち替え・再塗装 約401万円 | 足場・全シーリング打ち替え 約68万円 |
| 40年目 | 約102万円 | なし |
| 50年目 | 約102万円 | なし |
| 合計 | 約809万円 | 約68万円 |
差額は約741万円。これが「60年間で約740万円の節約」として示されています。
この差額がどこから生まれているのかを分けてみると、半分強は10年ごとの塗り替えが不要になるぶん、残りが30年目の張り替えの差です。

試算の前提を読む
この試算には注釈がついています。公式サイトの記載によると、一条の家の側は全面ハイドロテクトタイル貼りのi-シリーズⅡ・45.31坪を自社モデルプランの2016年の物価で算出した概算、一般的な住宅の側は延床面積45坪のサイディング貼りを住宅産業協議会の資料を参考に算出した概算とされています。
この注釈から、読み取っておきたいことが4つあります。
- 比べている相手は他の大手ハウスメーカーではない
- 算出の基準は2016年の物価。足場代も人件費も当時とは変わっている
- 延床面積45坪という前提。平均的な30〜35坪の家なら金額は縮む
- 「60年間で」と書かれているが、費用の項目は50年目まで
とくに一つめが大事です。この試算は「タイルと一般的なサイディングの比較」であって、積水ハウスの陶版や住友林業の吹付、三井ホームの塗り壁と比べたものではありません。条件を確認せずに「一条にすれば他の大手より740万円得をする」と読んでしまうと、意味が変わってしまいます。
商品によって選べるかどうかが変わる
一条工務店で注意したいのが、商品による扱いの違いです。グラン・スマートとグラン・セゾンではハイドロテクトタイルが標準仕様、アイ・スマートでは1坪あたり14,300円のオプション、セゾンシリーズでは選択できない、と複数の施主ブログに記載があります(2026年9月確認時点の二次情報です)。
複数の施主ブログでは、無料で選べる石目調ボーダータイルはホワイト一色で、色を選ぶ場合はハイドロテクトタイルになると説明されています(こちらも2026年9月確認時点の二次情報)。
タイルそのものの性能値としては、吸水率3.0%以下で水分をほとんど吸わないため凍害にも強いと公式に記載があります。自社グループ工場での生産によって価格を抑えている点も明記されていました。
④積水ハウス|数字ではなく質感で語る外壁
一条工務店の次に積水ハウスの公式ページを開いて、少し戸惑いました。ベルバーンのページには、耐久年数もメンテナンス周期も塗り替え不要の年数も書かれていないのです。
書かれているのは素材の話でした。シャーウッド専用のオリジナル外壁材であること、青粘土を焼いたシャモットやロウ石といった自然素材が主原料であること、約1100℃の高温で焼成して堅牢な素材に変化させていること。光の移ろいで表情が変わる、という写真が並びます。
「ベルバーンの耐久性」と題されたページもありますが、そちらの中身は品質管理の説明でした。生産ロットごとに管理番号を印字してトレーサビリティを実現していること、画像処理とAI技術による検査システムで寸法・色調・光沢・歪みを検査していること。焼き物という製品の性質上、一定の品質に保つには高度な管理が必要になる、という文脈です。
一条工務店とは、訴え方が正反対だといえます。片方は将来の金額を数字で示し、もう片方は素材そのものの価値を語る。同じ外壁の比較でも、見せ方がここまで違うのは面白いところです。
なお「30年塗り替え不要」といった数字はまとめサイトなどで流通していますが、私が確認した公式の2ページには根拠となる記載を見つけられませんでした。営業担当から説明を受けたら、その場で出典を確認しておくと安心です。
公式に出ていないのは数字だけではありません。①の表でも触れたとおり、シャーウッドでベルバーン以外に何を選べるのかも、公式サイトには見当たりません。素材の魅力は丁寧に説明されていますが、選べる外壁の全体像は、今回確認した公式サイトからは把握できませんでした。
⑤住友林業|仕上材を選ぶと下地も変わる
住友林業の外壁は、選択肢の広さが特徴です。吹付塗装のシーサンドコートとSODO、窯業系サイディング、外壁タイルの4種類から選べます。
ただし選択肢が多いぶん、仕様の区分を理解しておく必要があります。住友林業には標準仕様・推奨仕様・提案仕様という3つの階層があり、外壁でいえば吹付塗装とサイディングは差額なしの推奨仕様、タイルは差額ありの提案仕様にあたると説明されています。
商品による制約もあります。規格住宅のForest Selection BFでは吹付塗装を選べないため、シーサンドコートを希望するなら自由設計のMy Forest BFを検討することになります。
そして住友林業でいちばん興味深かったのが、下地の扱いでした。
吹付塗装の下地には「きづれパネル」という独自の材料が使われます。細長い板状の木材を格子状に貼り重ねたもので、通気性を確保して外壁内部に湿気を溜めにくくする役割を持つとされています。
ところがサイディングを選ぶと、下地はフラットな構造用合板と通気胴縁になり、格子状のきづれパネルは使われません。
つまり住友林業では、仕上材を選ぶことが下地を選ぶことにもなっています。見た目で「吹付かサイディングか」を決めているつもりが、壁の構成まで変わっている。②で書いた「層」の話が、一社の中で起きているわけです。
⑥三井ホーム|壁そのものの性能で語る外壁
三井ホームは、4社の中でただ一社、壁体の名前を看板にしています。「BSウォール(ブロック・アンド・シームレス・ウォール)」です。
公式の説明によると、1時間以上にわたって火の侵入を耐え抜く外壁で、自社実験では1時間加熱しても室内側の壁面温度は100℃未満におさまり、木材の出火危険温度を大きく下回るとされています。2024年10月に発表された現行のMOCX WALL工法にも、1時間準耐火性能を満たす外壁として引き継がれています。
名前のとおり継ぎ目がないことも特徴で、サイディングのようなシーリングの目地がほとんど生じません。年月が経っても外観の陰影が保たれる、というのが売り方です。
では表面はどうなっているのか。ここが調べていていちばん苦労した部分でした。
三井ホームの公式サイトには、仕上材の商品名が見当たりません。一方で複数の外壁塗装会社が詳細に記しており、標準の仕上材は「SBフィニッシュ」というセラミック仕様の吹付材で、吹放し・トラバーチン・テール・キャニオンといった仕上げのバリエーションがあると説明されています。上位グレードとしてMGクレイ、ラグシエール、グラニースタッコ、そしてオリジナルタイルも用意されているとのことです。
複数の外壁塗装会社で同様の記載を確認できましたが、三井ホームの公式では確認できていないため、本記事では参考情報として扱います。検討するなら、仕上材の名前とグレードは打ち合わせで必ず押さえておきたいところです。
⑦同じタイルでも40年後の想定は違う
ここまでの調べで、いちばん驚いたことを書きます。
③で見た一条工務店の試算では、タイル側の40年目と50年目が「なし」、つまり0円になっていました。30年目にシーリングの打ち替えを行えば、あとは費用がかからないという前提です。
一方、住友林業の公式サイトの保証に関するページには、外壁にタイルなどのある建物は40年目・50年目に足場を設置して有料の耐久診断を実施する必要があると明記されています。
同じ「タイル外壁」という言葉を使いながら、40年後・50年後に想定されていることは大きく違うんですよね。
どちらかが間違っているという話ではありません。タイルの種類も、施工方法も、保証を維持するための条件も会社ごとに違うのですから、想定が変わるのは当然ともいえます。ただ、ここから引き出せる教訓ははっきりしています。
外壁の将来コストは、素材名だけでは決まりません。「タイルだから安心」「サイディングだから塗り替えが必要」という素材のイメージで判断すると、40年後の見積もりが大きくずれる可能性があります。素材ではなく、その会社が何年目に何を求めてくるのかを見る。それが実際に効いてくる比較軸でした。
このことは鉄骨メーカー6社の外壁を調べた時と同じ結論です。
⑧外壁の保証は「年数」だけでは比べられない
⑦の教訓をそのまま延長すると、保証の中身にたどり着きます。4社の保証制度を確認したところ、こちらも横並びではありません。
| メーカー | 初期保証 | 延長の仕組み | 外壁まわりの条件 |
|---|---|---|---|
| 積水ハウス | 30年(構造躯体・雨水浸入防止部分) | 有料点検と有償工事で建物がある限り延長 | 10年・20年点検が必須。 35年目以降は点検も補修も有料 |
| 住友林業 | 30年(構造躯体・防水) ※長期優良住宅の場合。認定を受けていない住まいは20年 | 30年目の有料メンテナンス工事と 耐久診断で10年ずつ最長60年 | タイルなどのある建物は 40年・50年に足場を設置して有料の耐久診断 |
| 三井ホーム | 10年(基礎・構造躯体・防水・防蟻) | 10年ごとの有償メンテナンスで最長60年 | 防水施工は20年目以降、 20年ごとのメンテナンス工事で20年間継続 |
| 一条工務店 | 公式サイトで確認できず | 公式サイトで確認できず | 要個別確認 |
| 参考: ヘーベルハウス | 30年(構造躯体・雨水浸入防止部分) | 点検と有償工事で10年ずつ最長60年 | 外壁塗装の仕上材は別枠で5年 |
目を引くのは三井ホームです。キープウェルという名称で最長60年をうたっていますが、点検と有償メンテナンスを重ねることで延ばしていく設計になっており、基礎・構造躯体・防水・防蟻の初期保証は10年とされています。積水ハウスや住友林業の30年とは出発点が異なります。
住友林業の30年にも条件が付きます。長期優良住宅の認定を受けた住まいが対象で、認定を受けていない場合は20年になると公式に記載されています。年数だけを抜き出して並べると、この条件が見えなくなってしまうんですよね。
一条工務店については、公式サイトで保証の詳細を確認できませんでした。施主ブログにはいくつか記載がありますが、保証は記事の結論を左右する情報なので、確認できないものを比較表に載せるのは避けています。空欄のままにしてあるのは、そこも比較結果のひとつだと考えているからです。
③で見た60年間のメンテナンス費用の試算と、保証が続く期間が同じ長さなのかどうか。ここは私も気になりましたが、公式で裏を取れなかったため断定しません。⑨の質問リストに入れてありますので、検討中の方はぜひ営業担当に聞いてみてください。
もうひとつ気づいたのは、ヘーベルハウスの保証書にある層の分け方です。我が家の保証書では、雨水の浸入を防止する部分が30年である一方、外壁塗装の仕上材は5年という別枠になっていました。同じ外壁でも、守っている対象が違えば年数も変わるということです。
保証の読み方そのものについては、鉄骨シリーズの価格編で6社分を詳しく整理しています。初期保証の年数だけでは比べきれない条件がいくつもあるので、あわせて読んでみてください。
⑨外壁で重視する軸を先に決める
4社を調べ終えて、はっきりしたことがあります。この4社に共通の物差しを当てて順位をつけるのは無理だということです。売りにしているものが違うのだから、当然といえば当然でした。

やるべきなのは、どれが一番強いかを決めることではありません。自分がこの4つのうちどれを大事にしたいのかを、先に決めることです。ここが定まれば、比べるべき相手はぐっと絞られます。
重視することから逆引きしてみる
とはいえ「自分の軸を決めましょう」で終わっては、持ち帰るものがありません。そこで、ここから先はあくまで私の独断として、重視することから候補を逆引きする表を作ってみました。
順位ではないので、同じ会社が何度も出てきます。根拠はすべて本記事で確認した公式情報にそろえ、鵜呑みにしないための確認事項も添えました。
| 重視すること | 候補 | そう考えた根拠 | あわせて確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 塗り替えの回数を減らしたい | 一条工務店 積水ハウス | タイル・陶版という、塗装仕上げとは異なる素材。 一条工務店は60年間の費用試算まで公開している | 試算の前提(比較相手・物価の時点・面積) と、保証が何年目まで続くか |
| 外壁の質感や表情にこだわりたい | 積水ハウス | 自然素材を約1100℃で焼成した陶版。 公式サイトで最も紙幅を割いているのが意匠の説明 | 築年数の経った実例を見せてもらえるか |
| 仕上げを複数から選びたい | 住友林業 | 吹付2種・サイディング・タイルの4種類。 吹付とサイディングは差額なしの区分にある | 検討中の商品で選べるか (規格住宅では吹付を選べない) |
| 継ぎ目の少ない外観にしたい | 三井ホーム 住友林業(吹付) | BSウォールは継ぎ目のない壁体。 住友林業も吹付塗装を選べば、サイディングのような目地が生じにくい | 何年目に、どの範囲の補修が必要になるか |
| 火への強さを数字で確かめたい | 三井ホーム | 1時間加熱しても室内側の壁面温度が100℃未満 という自社実験の数値を公開している | 提案されている商品にその仕様が入っているか |
| 保証条件を公式情報で確認したい | 積水ハウス 住友林業 | 初期保証の年数、延長の条件、 必要な点検の時期が公式サイトに明記されている | 自分の家が条件を満たすか (長期優良住宅かどうかで年数が変わる会社もある) |
作ってみて気づいたことがあります。この表には「外壁が一番強いのはどこか」という行が作れませんでした。強さを測る共通の物差しがないからです。
逆にいえば、行を作れた6つが、外壁で実際に比べられる軸ということになります。自分がどの行に近いかが見えたら、そこから先は各社に直接ぶつけるしかありません。
そのうえで、営業担当に聞いておきたいことをまとめました。
- 提案されている商品で、その外壁は標準か、有償か、そもそも選べるか
- 仕上材の下にどんな壁と下地があるか(公式に載っていない会社が多い)
- 仕上材を変えると下地の構成も変わるか
- 10年目・20年目・30年目に何をすることになるか
- 40年目・50年目に足場を組む前提の作業があるか
- 初期保証は何年で、それを維持するための条件は何か(長期優良住宅かどうかで年数が変わる会社もある)
- メンテナンス費用の試算を見せられた場合、その試算が扱う期間と保証が続く期間は一致しているか
- 外壁は仕上材ごとに保証年数が分かれているか
ここまで細かく確認したほうがいいと思うのには理由があります。我が家の見積書を見返したところ、外壁は一式表記で内訳が出ていませんでした。外部共通工事として吹付・塗装・シーリング工事とだけ書かれており、いくらかかっているのか金額からは読み取れません。
外壁にいくら払っているのかは、見積書を眺めても出てきません。外壁の金額は直接聞かないと出てこない情報なんですよね。
今回調べてみて、外壁は公式サイトを読み込んでも分からない部分がかなり残る領域だと分かりました。壁の中の構成も、商品ごとの選択可否も、保証の条件も、結局は各社に同じ質問をぶつけて初めて横に並びます。
まだ候補を絞り切っていない段階なら、複数社の提案と見積もりを手元に置いて、外壁の仕様まで並べて確かめてみるのもひとつの方法です。
実際に使ってみた流れと、届いたプランの中身はこちらにまとめています。
⑩まとめ|外壁の差は優劣ではなく方向の違い
断熱・気密編では「UA値やC値だけでは比べられない」と書き、耐震編では「耐震等級3では差がつかない」と書きました。外壁編の結論は、そのどちらとも違うものになりました。
木造4社の外壁には、確かな差があります。ただしその差は強い弱いではなく、何を売りにしているかの違いでした。一条工務店は将来のお金、積水ハウスは素材の質感、住友林業は選べる幅、三井ホームは壁そのものの性能。同じ土俵に乗っていないのですから、優劣を決めようとしても答えは出ません。
そして「タイルだから安心」という素材のイメージも、40年後の想定が会社ごとに違う以上、そのままでは使えないことがわかりました。素材名ではなく、その会社が何年目に何を求めてくるのか。見るべきはそこです。
我が家の外壁の選び方
ここで我が家のことも書いておきます。外壁は、検討していた当時に出たばかりの縦縞のタイプに、これも新しく加わった色を合わせました。新商品だったせいで公式サイトにはまだ情報がなく、色見本を見るにはヘーベルハウスまで足を運ぶしかありませんでした。

小さな見本では実際の外観が想像できません。結局、同じ外壁で建ったばかりの展示場を探して、遠方まで出かけました。そこまでしたのは、外壁が家の印象を大きく左右すると感じていたからです。
振り返ってみると、メーカー同士の外壁を比べることはほとんどしていませんでした。実際のところ、メーカー間の比較よりも、ヘーベルハウスの中で外壁の種類と色をどう選ぶかのほうに、はるかに多くの時間を使っています。我が家の場合は「どのメーカーの外壁が優れているか」より、「選んだ会社の中でどれを選ぶか」のほうが、住んでからの外観への満足に効いていると感じます。
外壁はメーカーを選んだ時点である程度使える物が決まります。そのため外壁が比較軸にならなくとも、「特性を理解した上で選び、選んだ後にその会社の中で好みの色や質感、模様を決めていく」という流れが良いかと思います。
この記事が4社の違いの理解に役立てば幸いです。
木造4社の比較は、断熱・気密編と耐震編もあわせて読むと全体像がつかみやすくなります。
なお、我が家の保証書の中身については、別の記事で詳しくまとめる予定です。
本記事の各社情報は、公式サイトおよびプレスリリースの記載(2026年9月時点)をもとに整理したものです。一部、公式に記載が確認できず外壁塗装会社や施主ブログの記載を参考にした箇所があり、その旨は本文中に明記しています。仕様や保証内容は変更される場合がありますので、最新の情報は各社にご確認ください。誤りがありましたらお問い合わせフォームよりご連絡いただけると助かります。
